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GODDESS SHIVA 広瀬氏(BURRN!)CDライナー解説(3)
今回リリースされる「GODDESS SHIVA」の音源は、総て新録音で、過去のSHIVAの音源をそのまま使っているものはない。マット・シナーは昨年SINNERの新作「MASK OF SANITY」を制作しているが、「GODDESS SHIVA」の制作に関与したのはそれよりも前のことだったという。「GODDESS SHIVA」の収録曲は、大きく分けて3通りある。それは、以下のとおりだ。
【1977年-1981年にオリジナルのSHIVAがプレイしていた楽曲】
“Heat Of The Night”
“Ali Baba”
“Same Old City”
“Hold On”
“Red”
【80年代-90年代にアーミン・サボルが書いた楽曲】
“This Ain't Love”
“Down On Luck”
※80年代-90年代のSHIVAが存在していない時期にも、マットとアーミンは時々セッションをしてデモを作っていたという。
【今回のアルバムのために2005年に書かれた新曲】
“Walking On Thorns”
“Mind Of A Killer”
“Gone With The Dough”
“Barefoot And Naked”
以下、収録曲に関して、アーミン・サボルのコメントと共に解説していこう。
(1)Heritage Of Shiva
アーミン・サボル作曲によるイントロ。
(2)Walking On Thorns
アーミン・サボルの作詞作曲による新曲。リード・ヴォーカルもアーミン・サボル。
「この曲を誇りに思う。ヘヴィでリウミカルな塊が、複雑になることなく進んでいく。GODDESS SHIVAの新しい形とも言える。クラシカルかつモダンなサウンドは、ある意味俺自身ということだ。歌詞も気に入っている」(アーミン談)
(3)Mind Of A Killer
マット・シナー作詞作曲による新曲。リード・ヴォーカルもマット・シナー。ヘヴィな楽曲だがキャッチーなサビがいかにもマット・シナーらしい。
「マット・シナーの真骨頂だ。ヘヴィに突進する貨物列車。誰も止めることは出来ない。解き放たれた殺人鬼。気をつけろ!」(アーミン談)
(4)This Ain't Love
アーミン・サボル作詞作曲、リード・ヴォーカルはマット・シナー。
「キャッチーな曲。初期VAN HALENを思い起こさせるかもしれないが、勿論VAN HALENのコピーではない。GODDESS SHIVAだ!」(アーミン談)
(5)Gone With The Dough
次のブルーズへのイントロ。曲も喋り声もアーミンによるもの。
(6)Barefoot And Naked
アーミンとマットの共作によるブルーズ・ナンバー。ヴァースの部分はアーミンが歌い、コーラス部分はマットが歌っている。
「俺達は悟ったんだよ。アコースティックじゃない本物のヘヴィなブルーズが今回のアルバムには必要だってね。昔はよくプレイしていたし、こういうブルーズは今も大好きだ。たまらないね!」(アーミン談)
(7)Down On Luck
アーミン・サボル作詞作曲で、リード・ヴォーカルもアーミン。マットはコーラスでハーモニーを歌い、ギター・ソロの後ろでアドリブのフレーズも歌っている。
「シンプルな中にキャッチーなメロディがあって、これぞまさにロック・ソング。決してコマーシャルなものを狙って書いたわけではないが、一度聴いただけでサビの部分がいつまでも耳に残る。この曲にTHIN LIZZYの影響が表われているのは明らかだ」(アーミン談)
(8)Heat Of The Night
マット・シナー作詞作曲の、オリジナルSHIVAのナンバー。THIN LIZZYからの影響が露骨に出ている。リード・ヴォーカルはマットで、アーミンはバッキングをマットと共に歌っている。
「クラシックSHIVAソングの中でも最も古い曲の1つ。それでも今もってフレッシュかつパワフルだ。俺達が常にTHIN LIZZYのファンだったことがよく判る曲」(アーミン談)
(9)Ali Baba
アーミンが書いたインストゥルメンタル・ナンバー。
「俺はこのインスト曲を1974年、俺がまだ14歳の時に書いたんだ。それが俺の最初の作曲だった。この曲はとにかくライヴでウケが良くて、SHIVAは何年もの間ずっとプレイし続けていた。この曲を聴きたくて俺達のライヴに来ていたファンもいたくらいさ。地元では一種の“アンダーグラウンド・ヒット・ソング”だったし、だからこそこのアルバムに収められるべきなんだ」(アーミン談)
(10)Same Old City
アーミン作詞作曲の、オリジナルSHIVAの曲。リード・ヴォーカルはアーミンで、マットはハーモニーとアドリブを歌っている。
「時としてキラーで、いまだにグレイトでムーディなバラード」(アーミン談)
(11)Hold On
これもアーミン作詞作曲の、オリジナルSHIVAの曲。マット・シナーがリード・ヴォーカルで、アーミンとマットが共にバック・ヴォーカルを担当。
「ミッド・テンポなヘヴィ・グルーヴ。80年代初期に生まれた曲で、ピュアで確固としたローリング・ナンバー」(アーミン談)
(12)Red
マット・シナーとアーミン・サボルの共作による、オリジナルSHIVAの楽曲。リード・ヴォーカルは、1番と3番のヴァースをマットが、2番のヴァースをアーミンが歌っており、それ以外の部分も2人で交互に絡み合うように歌っている。
「とてもスピーディなヘヴィ・ロックで、長い1曲の中には多くの音楽的に異なる部分やテンポが存在していて、この曲は俺達のライヴでのキラー・チューンだった」(アーミン談)
(13)Heritage Of Shiva
アーミンによるアウトロ。
今のところマット・シナーはSINNERとPRIMAL FEARで忙しく、GODDESS SHIVAで何かやるとしたら、何か特別なオファーがあった場合に限ると言っている。今年の前半はSINNERでツアーをやると共にPRIMAL FEARのレコーディングを行ない、後半はPRIMAL FEARでツアーをするということだ。だが、勿論GODDESS SHIVAで何かをやる可能性は残されているし、少なくとも本人達が非常に楽しんでこのアルバムを制作したことは間違いない。
いずれにしても、僕達ファンにとって“幻のバンド”だったSHIVAの音源が新録音でこうしてリリースされ、その音楽性が明らかになったのは非常に喜ばしいことである。アーミンがこれほど多くのリード・ヴォーカルを取っているとは意外だったし、何故マットがSHIVAからSINNERへと方向転換してのかも、本作によって明らかになった気がする。マット・シナーのファンにとっては必携の1枚だと言えるだろう。
広瀬和生/BURRN!
日時: 2007年02月07日 19:15
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