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最初の出会いは、『声』だった。(3)
メロディーメーカーとしての才能はピカイチ。音楽好きの母親とともに育ち、ビリー・アイドルに憧れていたという(だから、黒いレザーのリストバンドをつけてることが多いのか?!)クリスチャン・ヴァレンにとって、ポップスとはイコール英米のトップ40であり、その時折のメジャーなトレンドだったのかも。
彼の身体に染み込んだポップ・センスは、ある意味ミーハー的といっていいほどキャッチーなものだ。マイナー・コードはあくまでも哀しく、引き返すことができないほど絶望的。俳優としては、かなりのテクニシャンのようだが、音楽に向かう彼の姿勢は、少年のようにフレッシュで世間擦れしていない。
2007年03月23日 17:02 | コメント (0) | トラックバック (0)
最初の出会いは、『声』だった。(2)
俳優とは、その人物のキャラクターやオリジナリティを表現する仕事であると同時に、脚本や監督の意図といった「他者性」に身を捧げなければならない仕事だ。そこで役者は素材となり、作品のメッセージにみずからの肉体を提供する生贄となる。
おそらく(ルックスから察するに)生粋のマゾヒストであるMr.ヴァレンにとって、俳優という仕事は天職であっただろう。しかし彼は、もっと鋭く、自分自身を表現したいと切望する。痛くて、切なくて、ときには目をそむけたくなる「本当のこと」。それは、実に彼の人生の中にあるすべてのものだった。自分のありのままを正直にあらわし、共感を得ることこそがこの世に生まれた使命・・・彼の中には、おそらくそんな直観がひらめいたのではないだろうか?
その直観は正しかった。
2007年03月23日 17:01 | コメント (0) | トラックバック (0)
最初の出会いは、『声』だった。(1)
この世界のどこにも居場所がないような、苛立ちを抱えた、メランコリックで湿気を帯びた声は、男性という性が、これほどまでに弱いものなのかと驚いてしまうほど、ナイーヴな「寄る辺なさ」をたたえていた。その後、声の主の姿を映像で見た。うすくなりかけた金髪(前髪が結構やばい)、フラストレーションを抱えた暗い瞳、34歳という実年齢よりもっと老けて見える顔・・・はっきり言って、全然好みじゃない。なのに、あの声を思い出すたび、何故か気になって仕方なくなるのだ。どうしてこの人は、こんなに切ない表情で、悲しみにまみれた歌ばかり歌っているんだ?
わたしの好奇心は、みるみるうちに募っていった。
2007年03月23日 17:01 | コメント (0) | トラックバック (0)
人口が500万人に満たない北欧の一国:ノルウェーの一つの才能が世界へ
ラジオの仕事から彼のキャリアは始まったらしい。番組のプロデューサーとして多くの音楽やカルチャーを独創的に紹介することで周りの評価を得ながら経験を重ね、自らの名前を冠にしたTVショーが出来るまでに至り、また現在は役者としても活動を広げている一風変わった彼の経緯がある。
それは知名度が上がったから音楽をやろうとした訳でなく、元々表現者としてあった自分を違うフィールドで磨き上げつつ、多くの音楽の媒介者になっていたという事実。
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2007年03月23日 17:00 | コメント (0) | トラックバック (0)
人口が500万人に満たない北欧の一国:ノルウェーの一つの才能が世界へ届く前に。(1)
まずアルバムに耳を傾ける前に。
僕は元来レコード・ショップのいちスタッフであるからして、音楽ライターのように文章でバランスよくこのクリスチャン・ヴァレンの魅力やバイオをお伝えできないことにご了承いただきつつ、僕がKRISTIAN VALENに出会って、感じたことを聞いていただきたい。