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藤木昌生氏 『WHITE SANDS』CD解説(3)
これで勢いに乗ったMAD MAXは、9月にアコースティック・ミニ・アルバム「IN WHITE」をリリース。さらにマイケル・ヴォスとユルゲン・ブレフォートはスペインのマロルカで、リラックスした最高のムードの中で曲作りを行ない、それらのマテリアルを持ってスタジオに戻ってレコーディングを開始。本作「WHITE SANDS」が完成したのである。
前作「NIGHT OF WHITE ROCK」とそれに続くミニ・アルバム「IN WHITE」、そしてこの「WHITE SANDS」と、どれも“WHITE”という言葉でつながっているが、これは現在の彼らがクリスチャン・バンドであることを表わしている。かつて90年代に、悪魔崇拝/アンチ・キリストを標榜する“ブラック・メタル”という音楽が台頭し始めた頃に、それに対抗するものとして“ホワイト・メタル”(=クリスチャン・メタル)というイディオムが使われたことがあったが、MAD MAXの言う“WHITE”の源流も同じだろう。「NIGHT OF WHITE ROCK」以降、彼らのアルバム・カヴァーには必ずMAD MAXのロゴが乗った十字架が描かれている。
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2007年03月01日 18:48 | コメント (0) | トラックバック (1)
藤木昌生氏 『WHITE SANDS』CD解説(2)
しかし、マイケル・ヴォスの理想は高く、MAD MAXの活動に限界を感じた彼は、バンドからの脱退を表明。これによってMAD MAXは1989年に一旦解散ということになった。
その後、マイケル・ヴォスは元WARLOCKのギタリストだったマイケル・オイリッヒと共にCASANOVAを結成。途中、マイケル・ヴォスがBONFIREのツアーにサポート・メンバーとして同行しながらも、CASANOVAは大手『WEA』との契約を手に入れ、90年代前半に「CASANOVA」「ONE NIGHT STAND」という2枚のアルバムをリリース。彼らの重厚かつポップなハード・ロック・サウンドは日本を始め世界中のメロディ派リスナーから高い評価を得るが、バンドはよりポップな路線を要求してきた『WEA』と衝突し、結局、レコード契約は解消されてしまった。
その後、マイケル・ヴォスは一時期MAD MAXにも在籍したギタリストのエンジェル・シュライファーとDEMON DRIVEを結成して1995年に「BURN RUBBER」をリリース。これもCASANOVAの延長線上にある優れたハード・ポップ・アルバムで好評を得るが、その次に彼がリリースしたのはCASANOVAの再結成アルバム「HEROES」で、さらにその翌年2000年にはその「HEROES」をDEMON DRIVE名義でリリースし直し(内容は一部変更)と、どこか迷いの見える活動状況にファンも困惑するようになる。
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2007年03月01日 18:48 | コメント (0) | トラックバック (0)
藤木昌生氏 『WHITE SANDS』CD解説(1)
MAD MAXがドイツ西部のミュンスターで結成されたのは1981年のこと。曲作りとリハーサルを重ねたバンドは、1982年に自費でアルバムをレコーディングし、これを「MAD MAX」と題してリリースする。当時のバンド・ラインナップはアンドレアス・ベスラー<vo>、ユルゲン・ブレフォート<g>、ウィルフレッド・シュナイダー<g>、トーマス・ホフマン<b>、ウヴェ・シュターク<ds>という5人。このアルバムは翌1983年にインディ・レーベル『Roof Music』から出し直され、MAD MAXの名はアンダーグラウンド・シーンに広まっていった。