SUPERSONIC > Blogs > MADMAX Blog > 藤木昌生氏 『WHITE SANDS』CD解説(2)
藤木昌生氏 『WHITE SANDS』CD解説(2)
しかし、マイケル・ヴォスの理想は高く、MAD MAXの活動に限界を感じた彼は、バンドからの脱退を表明。これによってMAD MAXは1989年に一旦解散ということになった。
その後、マイケル・ヴォスは元WARLOCKのギタリストだったマイケル・オイリッヒと共にCASANOVAを結成。途中、マイケル・ヴォスがBONFIREのツアーにサポート・メンバーとして同行しながらも、CASANOVAは大手『WEA』との契約を手に入れ、90年代前半に「CASANOVA」「ONE NIGHT STAND」という2枚のアルバムをリリース。彼らの重厚かつポップなハード・ロック・サウンドは日本を始め世界中のメロディ派リスナーから高い評価を得るが、バンドはよりポップな路線を要求してきた『WEA』と衝突し、結局、レコード契約は解消されてしまった。
その後、マイケル・ヴォスは一時期MAD MAXにも在籍したギタリストのエンジェル・シュライファーとDEMON DRIVEを結成して1995年に「BURN RUBBER」をリリース。これもCASANOVAの延長線上にある優れたハード・ポップ・アルバムで好評を得るが、その次に彼がリリースしたのはCASANOVAの再結成アルバム「HEROES」で、さらにその翌年2000年にはその「HEROES」をDEMON DRIVE名義でリリースし直し(内容は一部変更)と、どこか迷いの見える活動状況にファンも困惑するようになる。
そして、この後、マイケル・ヴォスは約10年振りにユルゲン・ブレフォートとMAD MAXを再結成し、通算4作目となる「NEVER SAY NEVER」を『Point Muisc』からリリース。ここでのバンド・ラインナップはマイケル、ユルゲンに加え、ヨギ・スピッカ<b>、カーステン・ティシャー<ds>で、このリズム・セクションはユルゲン・ブレフォートがMAD MAX解散後にやっていたTANNERというドイツ語で歌うハード・ロック・バンドで一緒にプレイしていた仲間だった。
なお、この「NEVER SAY NEVER」は翌2001年3月に日本リリースされた際には「CRIMINAL RELIGION」というタイトルに変更され、アルバム・カヴァーも違うデザインに刷新されている。
マイケル・ヴォスは同じ2001年のうちにDEMON DRIVEで「ROCK AND ROLL HEROES」をリリースした後、ソングライター/プロデューサーとしてSILVERやBISSといったプロジェクトを手掛けてコンスタントにアルバムをリリースし、その合間にDEMON DRIVEで「FOUR PLAY!」(2003年)、CASANOVAで「ALL BEAUTY MUST DIE」(2004年)をリリースと、まさにワーカホリックと言うべき多忙振りを見せる。
そして、2006年初頭にMAD MAXとして5年振りとなる5thアルバム「NIGHT OF WHITE ROCK」を『AOR Heaven』からリリース。このアルバムは、マイケル・ヴォスとユルゲン・ブレフォートのコンビは勿論のこと、全盛時のメンバーだったローランド・ベルグマンとアクセル・クルーゼが復帰していたこともあって大いに注目を集め、2月にDEEP PURPLEやALICE COOPERといったビッグ・ネームのサポート・アクトとして大観衆の前でプレイ。さらに、春にはJADED HEARTとPAGANINIと共にドイツ、スイス、スペインといった国々をツアーし、新たなファン層を開拓した。
日時: 2007年03月01日 18:48
« 藤木昌生氏 『WHITE SANDS』CD解説(1)
| 藤木昌生氏 『WHITE SANDS』CD解説(3) »
トラックバック (0)
このエントリーのトラックバックURL:
http://super-sonic.co.jp/cms/mt-tb.cgi/137