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Planet Alliance 藤木氏(BURRN!)CD解説(4)

 以上の豪華メンツによるPLANET ALLIANCEであるが、音楽的にはこの顔触れから想像できるとおりのメロディアスかつキャッチーな80年代型のヘヴィ・メタルで、北欧らしい透明感や叙情味も含まれているのが日本のリスナーには嬉しいところだ。主役はやはりマイク・アンダーソンで、彼が全曲でヴォーカルを担当し、作曲面でも“Remember Me”“Calling My Name”“Divided We Stay”“Where To Go”“Lights And Shadows”“Rise”の6曲(このうち“Lights And Shadows”“Rise”の2曲は日本盤ボーナス・トラック)を手掛けている。彼のちょっぴりカスれたパワフルな歌声が良いスパイスとなって、楽曲の旨味が増している。

 また、“The Real You”“A Taste Of Paradise”“It's Your Cross To Bear”“Digging Your Own Grave”の4曲の作曲を手掛け、大半の曲でギターをプレイしているマグナス・カールソンの活躍も見逃せない。彼のギタリストとしての能力の高さはMIDNIGHT SUNやLAST TRIBEで早くから証明されていたが、最近ではソングライターとしての力量も買われて、STARBREAKERやALLEN/LANDEなど実力派シンガーをサポートする大役を担うようになってきた。非常に高度なギター・テクニックを持ちながらも、必要以上にそれを使うことなく、あくまでも楽曲を引き立たせる要素として考えているところが、彼のソングライターとしてのセンスなのだろう。

 さらに、興味深いのは、ボブ・デイズリーが“Ain't No Pleasin' You”“The Quickening”という2曲の作曲を手掛けていることだ。最近のインタビューで彼は、「OZZY OSBOURNE時代はかなり作詞・作曲に貢献していたのに、ちゃんとクレジットしてもらえなかった」と漏らしていたが、ともすれば根無し草の雇われベーシストと見られがちな彼が、総合的なミュージシャンとしても優れていることが、この2曲を聴くだけでもよく判るというものだ。

 そのボブ・デイズリーを始め、マグナス・ローゼン、ハイメ・サラザール、アンダース・ヨハンソンらによるリズム・セクションのプレイは、決して派手さはないものの、さすがと思わせる安定感抜群のプレイでPLANET ALLIANCEの屋台骨を支えている。

 何の変哲もない80年代型のメロディック・メタルと言ってしまえばそれまでだが、だからこそこのPLANET ALLIANCEの音楽には普遍的な魅力があるし、色褪せない王道のスタイルを維持しているところに頼もしさのようなものが感じられる。近い将来、このプロジェクトの第2弾アルバムが聴けることを願っている。

2007.1.22 藤木昌生/BURRN!(ヘヴィ・メタル専門誌)

日時: 2007年02月09日 16:35
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